Facebook Analyticsの概要

Facebook Analyticsを使用すると、デスクトップウェブサイトやモバイルウェブサイト、iOSアプリ、Androidアプリ、Messenger用ボットを利用者がどのように使用しているかを把握できます。1月あたりの利用者が17億を超えてさらに増えるなか、Facebook Analyticsは、Facebookと同じツールと技術を使用して、ビジネスの成長を促すために開発されました。

リテンション、エンゲージメント、コンバージョンのいずれを中心とする場合でも、Facebook Analyticsには、ファネル、コホート、セグメンテーション、内訳を示すテーブル、自動化されたプッシュキャンペーンなど、必要なツールが揃っています。また、ターゲット層を把握し、より正確なセグメンテーションにより行動を分析するための、詳細な利用者層情報とオーディエンスインサイトも用意されています。まさに、成長を促すためのオールインワンのツールです。

  1. アプリの利用者数や送信するイベントの数に関係なく、すべて無料でご利用いただけます。

  2. アプリにFacebookログインやその他のFacebookサービスを使用する必要はありません。

  3. 数日後ではなく、数分ほどでデータを確認していただけます。

利用を開始するには、クイックスタートを利用するか、ガイド付きのデモをご覧ください。

また、analytics.facebook.comには、Facebook Analyticsで提供される機能、顧客事例などがわかりやすくまとめられています。

イベント、プロパティ、パラメーター

Facebook AnalyticsのデータはApp Eventsユーザープロパティに基づきます。イベントはアプリケーションでの利用者のアクティビティを表すのに使用され、ユーザープロパティは最適なセグメンテーションができるように利用者に割り当てられます。

たとえば、旅行に関するウェブサイトとアプリケーションであれば、利用者が検索機能を使用したときに「検索」イベントをトリガーします。このイベントには「フライト」、「ホテル」、「車」などの「検索タイプ」といったパラメーターを追加できます。このデータとイベントストリームを使用することで、検索の使用状況のトレンドを時系列で把握でき、セグメンテーションを組み合わせて使用することで、検索機能を頻繁に使用する利用者や特定の検索タイプを頻繁に使用する利用者層データを把握できます。

さらに、セグメンテーションで使用できるユーザープロパティを使用して利用者に属性を割り当てることができます。App Eventsは利用者の行動を表し、プロパティは利用者の属性を表します。たとえば、フリークエントフライヤーステータスがゴールドであるとか、2012年からメンバーになっている、などの情報を表します。ユーザープロパティは、SDKやサーバー/サーバーのAPIを使用して、アプリやウェブサイトから設定できます。サーバー/サーバーのAPIは、CRMデータをFacebook Analyticsで活用する場合に便利な方法です。

Facebook Analyticsでは次のように多数のレポートも使用でき、顧客やその行動をより詳しく把握できます。

ファネル - ファネルを使用すると、チェックアウト操作や登録など、Eコマースでどのような操作を行ったか、またアカウント登録(NUX)からどの程度経過して行った操作であるかなど、サービスを利用する利用者の一連の行動をモニタリングできます。ファネルは、リソースを消費してアプリを最適化するかどうかを判断するための最適な手段です。

コホート - 顧客獲得後であれば、成長のための要素としてリテンションも重要になります。コホートは、利用者のリテンションを把握するための手段であり、さらに、アプリへの変更がリテンションにどのように影響を与えるのかを確認できます。Facebook Analyticsの行動に関するコホートを使用すると、アプリへの変更がライフタイムバリュー(LTV)や関心のある他のイベントにどのような影響を与えるのかを把握できます。

セグメント - 利用者を正確に把握するには、さまざまなターゲット層を細かく調べて理解する必要があります。質の高い上位顧客の利用者層データを確認したり、ファネル内の特定の利用者層のコンバージョン率を確認する場合など、セグメンテーションはFacebook Analyticsの大部分のレポートで利用できます。

端末ではなく利用者

Facebookでは、顧客の行動を真に理解するためには、端末ではなく利用者を理解する必要があると考えています。そのため、すべてのレポートはデフォルトで、利用者のアクティビティをオムニチャンネルで表示できるようになっています。オムニチャンネルで分析することにより、端末をまたいだアクティビティを簡単にモニタリングでき、顧客の一連の動作を詳細に確認できます。

これらのチャートを正確に表示するためには、アプリから特定のイベントを発行する必要があります。

チャートイベント(ウェブ)イベント(モバイル)イベント(ボット)

アクティブユーザー

ページビュー*

アプリアクティベーション

送信または受信したメッセージ

アプリの起動数

該当なし

アプリアクティベーション

該当なし

アプリのインストール

該当なし

アプリアクティベーション

該当なし

平均セッション時間

ページビュー*

アプリアクティベーション

該当なし

収益

バリューパラメーターを使用した購入

バリューパラメーターを使用した購入

バリューパラメーターを使用した購入

年齢と性別

ページビュー*

アプリアクティベーション

送信または受信したメッセージ

ページビュー*

アプリアクティベーション

送信または受信したメッセージ

プラットフォーム

ページビュー*

アプリアクティベーション

送信または受信したメッセージ

登録完了

登録完了

登録完了

該当なし

利用者の正確な数を表示するためには、JavaScript SDKまたはウェブピクセルを使用しているウェブサイトのすべてのページで「ページビュー」イベントをログ記録する必要があります。