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キティホークの後継に原子力型航空母艦

J・トーマス・シーファー駐日米国大使の声明
2005年10月28日午前11時

 私は昨日の夕方、日本政府に対し、米国海軍が通常型航空母艦のキティホークをニミッツ級の原子力型航空母艦に置き換えると正式に伝えました。米国政府は、原子力型航空母艦が西太平洋に前方展開されることにより、日本国、ならびにアメリカ合衆国、そして地域全体の平和と安定に大きく貢献するものと考えています。

 我々は、この決定に至るにあたり、日本の方々が原子力型艦船に対し持っておられる微妙な感情を考慮に入れました。そして関係する全ての方々に対し、この空母が日本の海において安全に運用されることを保証します。過去40年間、アメリカの原子力型艦船は日本に寄港してきました。1200回以上にも及ぶ日本への寄港、そして世界各地でも何千回も寄港してきましたが、一度として放射性物質の流失による環境への悪影響を与えるようなことは起こっていません。我々はこのような安全の実績に誇りを持っており、これが継続されるようあらゆる努力をしていくことを約束します。

 空母キティホークは、これまで日米両国の国益のため、立派にその役割を果たしてきましたが、キティホークは我が米国艦隊が保有する最も古い艦船です。退役を迎える2008年には、実に47年間も役務に就いてきたことになります。より近代的な空母を日本に持ってきても良い時期でしょう。米国海軍作戦部長のマレン大将とこの件について話をした際、大将は今後の方向性として、米国海軍が全て原子力型航空母艦体制に移行することが確実であろうと言いました。

 最後になりますが、米国政府は、沢田前横須賀市長、ならびに蒲谷現横須賀市長から申し出のあった、キティホークの後継艦を引き続き通常型空母にしてほしいという要請を大変真剣に考慮しました。結果的に、両氏のご要望に沿うことは出来ませんでしたが、両氏、そして横須賀市民のご理解をお願いしたいと思います。

 米国政府は、横須賀市民の長年にわたる米国海軍への友情を光栄に思い、これに対し深く感謝しています。今後もこの友情関係をより一層深め、強固なものにしていくため、米国政府として、出来る限りのことをしていきます。

 私は、在日米海軍司令官のジェームズ・ケリー少将に、今回のキティホークに関する決定事項についてブリーフィングを行うようお願いしました。ケリー少将の説明の後に、皆様からの質問をお受けしたいと思います。