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パシフィック・フォーラムCSISの福岡開催セミナーで地域安全保障と日米同盟について討論

 

2011年12月8日 福岡-福岡アメリカン・センターはホノルルに本拠を置くアジア太平洋地域を専門とするシンクタンク「パシフィック・フォーラムCSIS」との共催 、防衛省 九州防衛局の後援で東アジアにおける日米同盟の役割を検証するシンポジウムを開催した。講師陣は元米国国防総省 アジア・太平洋安全保障政策 担当国防次官補のウォレス・グレグソン氏、九州防衛局の廣瀨行成局長、ソウルの延世大学 国際大学院長の李 正民氏、パシフィック・フォーラムCSIS SPFフ ェローの松原 実穂子氏とパシフィック・フォーラムCSIS エグゼクティブ・ディレクターのブラッド・グロッサーマン氏の合計5名。

シンポジウムの冒頭には九州防衛局長の廣瀨氏が日米同盟と東アジアの安全保障における自衛隊の役割について解説した。グロッサーマン氏は一触即発の朝 鮮半島情勢や中国の軍事増強を含む、東アジアが直面する重要な戦略課題について述べた。グレグソン氏は地域抑止力としての沖縄の戦略的役割について、また 松原氏は日本のロシア、中国、北朝鮮との二国間関係やサイバー・セキュリティの危険性など、日本にとっての近年の安全保障面の課題について論じた。最後に講話 した李氏は、将来に向けてさらに強固な日韓関係を構築するために日本の政策立案者たちが自国の外交政策を明示することを奨励した。

その後の質疑応答ではパネリストたちが聴衆からの質問に答え、ローカルな話題にも直接見解を述べた。日米同盟のもとでの日本と米国の相互関係に関する質 問では、グロッサーマン氏が「米国は日本に対して従属的なパートナーではなく、すべての安全保障面での立案における同格のパートナーとなってほしいと考えている」と 答え、会場からは大きな拍手が寄せられた。グレグソン氏は、日本政府も米国政府もそれぞれの国民に対して、地域の安全保障にとって在沖米軍の再編がどれほど 大きな戦略的価値を持つのかということや、普天間基地の機能を県内のまだ開発が進んでいない場所に移転することの経済的・社会的なプラス要因、現在普天間飛 行場が位置する人口密集地域を住民のための開発に利用できることなどを十分に説明できていないとコメントした。