ウェブマスター向けヘルプフォーラムをご利用のみなさまへ。2012 年もありがとうございました。

2012年12月27日木曜日 | 10:50

Google ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム は 2009 年の 3 月に開設して以来 4 年、 ウェブマスターの方々の問題解決やディスカッションの場として多くの人々に利用されてきました。本当にありがとうございます。ここで、2012 年のウェブマスター向けヘルプフォーラムのハイライトをご紹介いたします。

新しいトップ レベル ユーザーの誕生、交流
Google のヘルプフォーラムでは、ユーザーのみなさんの疑問や問題解決を的確にサポートしたり、ユーザー間のディスカッション、情報交換に積極的に参加しフォーラムを盛り上げていただいているアクティブ ユーザーの方々にトップレベル ユーザーというタイトルを付与しております。ウェブマスター ヘルプフォーラムでは昨年に引き続き、今年も新しいトップ レベルユーザー(癋見no さんdronpa さん)が誕生しました。 2011 年はトップ レベル ユーザーの方々をアメリカのオフィスにご招待して、「グローバル トップレベル ユーザー サミット 2011」を開催しましたが、2012 年もさらにいくつかの新しいコミュニケーションの場を持つことができました。たとえば今秋には、トップレベルユーザーと Google のウェブマスタートレンドアナリストとサーチクオリティチームで ハングアウト を行いました。普段はフォーラム上でしか聞くことのできないトップ レベル ユーザーのご意見や疑問点などを直接伺うことができ、非常に貴重な機会となりました。

ウェブマスター ツールの新機能「リンクの否認ツール」の公開
2012 年 10 月に、あなたのサイトと、サイトへのリンクとの関係性を否認するウェブマスター ツールの新機能「リンクの否認ツール」を公開しました。こちらの機能は、サイトへの不自然なリンクを理由に手動によるスパム対策が実施されているというメッセージが Google から届いた際に、ウェブマスター向けガイドライン違反となる箇所の違反状態を解消するためにお使いいただけます。また、フォーラムでは、みなさまからいただいた声をもとに、豆知識Q & A という形で、日本独自の情報を発信しました。 さて、ここでフォーラムで活発にディスカッションに参加し、いつもフォーラムを盛り上げていただいているみなさまのお名前をご紹介いたします。みなさま、いつも活発なご参加ありがとうございます!

あうらゆうまさんマサさんたむらはんさん癋見no さんsuzukik さんdronpa さんden さんSEM-ADVISER さんhnxyy654 さん

ウェブマスター ヘルプフォーラムでは、2013 年もますますみなさまのお役に立つ場所となるべく、様々な取り組みを行っていきたいと思います。来年もどうぞフォーラムへのご参加をよろしくお願い致します。
それではみなさま、よいお年を。

p.s. フォーラムで 2012 年のブログ人気記事 をご紹介しております。今年最も多くの方に読んで頂いた記事は「Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました」でした。2 位以下の記事については、ぜひ以下のリンクからご覧ください。
ウェブマスター ヘルプフォーラム:年末年始のサポート体制と 2012 年のブログ人気記事のご紹介

ウェブマスター ツールの「サイトの確認」について覚えておきたいポイント

2012年12月21日金曜日 | 11:30

サイトの所有権の確認」は ウェブマスター ツール を利用する際に行う最初のステップです。特に複数のユーザーでウェブマスター ツールを使う際にサイトの確認状態を簡単に維持し、メンテナンスを最小限にとどめるために、いくつかのヒント、アドバイスをご紹介します。

  • サイトの確認方法はいくつか種類がありますが、どの方法を選ぶかはお使いの CMS やホスティング サービスの環境に合わせて選んでいただくことが可能です。サイトの確認状況がちょっとした設定変更などによって意図せず失われてしまうことを避けるために、2 種類の確認方法を同時に利用できるように設定しておくと良いでしょう。
  • 2009 年、サイトの確認用のメタタグと HTML ファイルのフォーマットを更新しました(英語)。もし古いフォーマットをまだお使いの場合、新しいフォーマットへと変更することをお勧めします。新しい メタ タグ は “google-site-verification” と呼ばれる専用のもので、新しい HTML ファイル はファイル名と一行の情報のみの非常にシンプルなものです。古いフォーマットについてもサポートを行っていますが、長期的な視点からは新しいフォーマットを利用することをお勧めします。
  • 特定のユーザー、グループのウェブマスター ツールへのアクセスを解除する際には、その際に利用していた確認用の情報(HTML ファイルやメタ タグなど)も併せて削除してください。そうした確認用の情報をサーバー上に残したままにしておくと、アクセスを解除したいユーザーが再びアクセスすることが可能になってしまう恐れがあります。サイトの所有者(アクセス可能なユーザー)の一覧は、ウェブマスター ツール上で、目的のサイトの[設定] メニューの [ユーザー]から確認することができます。
  • もし複数のユーザーがウェブマスター ツールにアクセスできるようにする必要がある場合は、[ユーザーの追加]機能を使うことをお勧めします。この方法では、サーバー上やファイルの設定などを行う必要がなく、簡単にアクセス可能なユーザーのリストを管理することが可能です。 また、複数のユーザーでウェブマスター ツールをご利用になる際は、あなたのドメイン上のメール アドレスを持ったユーザーのみをアクセス可能とするといったポリシーを設定することも良いでしょう。そうすることによって、同じドメインのメンバーのみがアクセス可能なユーザーとしてリスト上に表示されているかを確認するだけで、適切に管理を行うことができます。そして、もし同じドメイン上のメンバーが会社や組織を辞めた際には、(そのメール アドレスが失効しますので)ウェブマスター ツールへのアクセスも自動的に失効します。
  • ウェブマスター ツールでは「制限付きユーザー(データの閲覧のみが可能なユーザー)」という権限の設定も可能です。多くの場合データの閲覧が可能であれば事足りますし、複数のレベルの権限を適切に設定しておけば、より高度な権限を誰にどのような理由から与える必要があるかという判断が、その場しのぎではなく、より適切、一貫性を持って行えるようになるでしょう。 
以上のヒント、アドバイスがウェブマスター ツールでのサイトの確認設定の管理をシンプルにする上でお役に立てば幸いです。ご質問がありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。 *また、ウェブマスター ヘルプフォーラム上で今回の記事に関連する情報を扱ったスレッドがありますので、ぜひこちらもご覧ください。 関連スレッド:Google 社員によるウェブマスターの豆知識: ウェブマスター ツール「サイトの確認」の方法について(Google ウェブマスター ヘルプフォーラム)


新規、中小企業のための 10 分でわかる検索エンジン最適化 (SEO)

2012年12月16日日曜日 | 13:30

「検索エンジンと相性の良いサイトを作りたいが、検索エンジン最適化(SEO) を詳しく学ぶ時間がない」 - そんな悩みを抱えていませんか? 例えば、メタ キーワード タグは Google 検索に影響しません (英語) が、メタ ディスクリプション タグ は検索エンジンと相性の良いサイト運営に効果があることをご存知ですか?
皆さんが時間をかけずに、検索エンジン最適化(SEO)の基本的な知識を獲得することを、私達がお手伝いします!

もしあなたが次の項目に当てはまる場合は、ぜひ 10 分だけ時間をとって以下の動画をご覧ください。

  • ページ数がおおよそ 50 ページ以下の企業サイトを運営している場合
  • 会社名および少数の関連語句で検索された際に検索結果のランク付けでよい結果を得たい場合(ニュースサイトや EC サイトのように多数のキーワードを扱う場合は除く)
  • 適切な検索エンジン対策をして、検索エンジンからの訪問者を増やしたいが、最新の検索エンジン情報についていけていない場合

それが難しいようでしたら スライド だけでも見て頂けたらと思います。 SEO に関する不安の解消のお役に立ちましたら幸いです。



Everything I’d tell a startup if I had ten minutes as their SEO consultant.
YouTube 動画右下のメニューから日本語字幕をご覧いただけます。

新規企業向けの更なる情報は、developers.google.com/startups(英語)をご参照ください。
ご健闘を祈ります!

サイトと YouTube アカウントを関連付け、複数人で管理するには?

2012年12月7日金曜日 | 18:50

多くの企業、団体はネット上の活動を複数のサイトで行っています。例えば、ウェブマスター ツールの URL は www.google.com/webmasters ですが、その他に Twitter のアカウント YouTube のチャンネル も存在します。サイトを訪れる人達に、こういったアカウントはウェブマスター ツールのサイトと関係したアカウントだと伝え、安心して利用してもらうことは大切です。しかしながら、異なる複数のサービス上で、作業をメンバーで分担して行うために、各メンバーのアクセス権限をそれぞれ管理、設定することは、今までなかなか難しいものでした。

そこで、Google はウェブマスター ツールに「協力者」を指定できる機能を追加しました。協力者とは、他の Google サービスでの行動をサイト オーナーの代わりに行う、信頼できるユーザーのことです。サイトの所有者とは異なり、協力者はサイトのデータを閲覧したり、ウェブマスター ツール上でサイトへの変更を行ったりすることはできませんが、その他のサービスで特定のタスクを遂行する権限が与えられます。

この変更によって、サイトに関連した YouTube チャンネルを作成していて、YouTube パートナー プログラムに参加している場合、チャンネルを管理しているメンバーが、サイトとチャンネルをリンクすることが可能となりました。

ウェブマスター ツール内での操作

協力者の追加または変更をするには:
  1. ウェブマスター ツールのホームページで、対象のサイトをクリックします。
  2. 「設定」>「協力者」をクリックします。


  3. 「新しいユーザーを追加」をクリックします。
  4. テキスト ボックスに追加したいユーザーの E メール アドレスを記入します。
  5. 希望する協力の種類を選択します。


  6. 「保存」をクリックします。

YouTube 内での操作

(ユーザーがサイト管理者にリンクを申請することもできます)
YouTube パートナーのアカウントにログインします。
  1. ユーザー メニューをクリックし、「設定」>「関連付けられているウェブサイト」を選択します。
  2. 自分のチャンネルとリンクしたいページを記入します。
  3. 「追加」をクリックします。もしあなたがサイトの所有者として認証済みである場合は、これで終了です。他のユーザーがサイトを管理している場合、リンクの承認待ちとなります。所有者は通知を受け、リンクを承認または拒否することができます。


  4. 承認された後、このページに戻り「更新」をクリックしてリンクを完了してください。


協力者を通じて、ウェブマスターは簡単かつ安全にウェブサイトと YouTube チャンネルをリンクすることができます。将来的には、他の Google サービスとのリンクもサポートしていく予定です。

ご質問やご意見がありましたら 関連のヘルプ ページ を参照するか、Google の ウェブマスター ヘルプ フォーラム をご覧ください。

ウェブテストが Google 検索に与える影響

2012年11月30日金曜日 | 13:45

最近、ウェブテスト(A/B テストや多変量テストなど)は検索結果に影響を与えるのか、というご質問をいただくことがあります。質問があるということは、ウェブテストをしている方が多いということで、喜ばしく思っています。A/B テストと多変量テストは、サイトがユーザーにとって本当に魅力的であるかを確認するとても効果的な手段です。

検索に与える影響を詳しく述べる前に、ウェブテストについて簡単に説明します。
ウェブテストとは、実際にパターンの異なるいくつかのウェブ サイト(またはその一部)を試して、それぞれのパターンに対してユーザーがどのように反応したかをデータとして収集します。ソフトウェアを使用して、どのパターンが最も頻繁に、ユーザーから期待どおりの反応を得たかを記録します。つまりどのパターンが、商品の購入やメール ニュースの購読登録、または他の目標とする行動に一番結びつくかを知ることができます。テスト後は、テストで一番優秀だったパターン、つまり最も効果的なコンテンツ構成を使用してウェブ サイトを更新できます。

A/B テストは、固有の URL を持つ複数のパターンのページでテストする方法です。 ユーザーがオリジナル URL にアクセスすると、リダイレクトによって異なるパターンのページの URL に振り分けられます。そしてユーザーの行動履歴を比較することで、最も効果的なページを調べます。

多変量テストは、ページを表示する際にソフトウェアによってウェブサイトのいくつかのセクションを即座に変更して行うテストです。ヘッダー、写真、「カートに入れる」といったボタンなど、ページの複数のセクションをテスト対象にできます。それぞれのセクションのすべてのバージョンの組み合わせをソフトウェアによってユーザーに表示し、統計分析により最も効果的な組み合わせを見つけます。URL は常に 1 つで、各パターンは動的にページに挿入されます。

では、これらのテストは、サイトを訪れる Googlebot にも影響するのでしょうか?複数パターンのコンテンツを提供することは掲載順位に影響するのでしょうか?以下では、効果的なテストを行いながらも、サイトの検索結果に与える影響を最小限にとどめる方法をいくつかご紹介します。

  • クローキングをしない
    クローキング (ユーザー向けと Googlebot 向けとで異なるコンテンツを表示すること)は ウェブマスター向けガイドライン に違反する行為です。これはテストであってもそうでなくても同様です。ユーザー エージェントによって、テストを行うのか、あるいは別のコンテンツを返すのかを切り替えないでください。例えば、ユーザー エージェント「Googlebot」に対して常にオリジナル ページを返すといったことはしないでください。ガイドラインに違反した場合は、検索結果の掲載順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりしてしまう可能性があります。そもそもテストを行った目的と、正反対の結果になってしまいかねないのでご注意ください。

  • rel=“canonical”を使う
    複数の URL を用いた A/B テストを行っている場合は、各パターンの URL にリンク属性 rel=“canonical" を使用して、オリジナル URL が優先する URL であることを示すことができます。なぜ noindex メタ タグではなく rel=“canonical” の使用をお勧めするかというと、その方がテストをおこなっている状況を適切に示すからです。例えば、ホーム ページのパターンをテストしているとします。この場合理想的な状況は、ホームページが検索エンジンのインデックスに登録されないことではなく、各テスト URL がオリジナル URL の非常に似かよった複製、あるいはオリジナル URL の別バージョンであることを検索エンジン側に示し、オリジナル URL が優先する URL として扱われることでしょう。こういった場合に、rel=“canonical” ではなく noindex を使用すると予想外の結果になる場合があります(例:なんらかの理由でパターン ページの URL が優先する URL として処理された場合、オリジナルの URL が複製として扱われてインデックスから除外されるということが起こりえます)。

  • 301 ではなく、302 を使う
    A/B テストでユーザーをオリジナルの URL からテスト用の複数パターンの URL にリダイレクトしている場合は、301 (永続的)リダイレクトではなく、302 (一時的)リダイレクトを使います。これにより検索エンジンはリダイレクトが一時的なもの(テスト期間中のみ)であり、オリジナル URL をリダイレクト先(テスト ページ)で置き換えるのではなく、オリジナル URL をインデックスに保持します。また、JavaScript によるリダイレクトを使用することも問題ありません。

  • テスト期間は必要な期間だけにする
    信頼のおけるテストに必要な期間は、サイトのコンバージョン率やトラフィック量などによって変わります。そのため、良いテスト ツールは、信頼のおける結果を得るために必要なデータが集まったらユーザーに知らせてくれるでしょう。テストを終わらせたら、サイトを望ましいパターンのコンテンツで更新し、テストに関係するすべての要素(複数パターンの URL、テスト用のスクリプトやマークアップなど)を速やかに削除します。必要以上に長くテストを行っているサイトは、検索エンジンを欺いているとみなされ、ウェブマスター向けガイドライン違反となるかもしれません。1 つのテスト用コンテンツのパターンを多くのユーザーに表示し続けている場合は特にそうみなされます。

上記のような方法を参考にすれば、テストが検索結果に与える影響を最小限またはゼロにできることでしょう。また、テストしているコンテンツの種類によっては、たとえ Googlebot がいくつかのパターン コンテンツをクロールまたはインデックスに登録したとしてもまったく問題がない場合もあります。ボタンや画像のサイズ、色、位置の変更、またはユーザーに行動を促すための「カートに入れる」や「今すぐ購入」といったテキストのような変更は、ユーザーの行動には非常に大きく影響しますが、多くの場合、検索結果のスニペットや順位にはほとんど影響しません。さらに、テスト中のサイトが検出されてインデックスに登録されるほど頻繁にクロールされているなら、テスト後に更新されたサイトもすぐにインデックスに登録されることでしょう。

ウェブテストについての詳細は こちらの記事 をご参照ください。Google アナリティクス で無料のテスト ツールもご利用になれます(Google アナリティクスのウェブテスト ツールでは現在多変量テストの機能は提供しておりません)。ウェブテストに関するご質問は アナリティクス ヘルプフォーラム、検索エンジンに与える影響に関するご質問は ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。