by Darrell Etherington on 2012年12月8日

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Square Enixはその全タイトルを徐々にiPhoneとiPad向けに再リリースしているが、ぼくは複雑な気持ちだ。すばらしいゲームばかりだから、もう一度プレイするのは本当に楽しい。でもそれと同時に、同じゲームを何度も買うことになるし、いずれAndroid版が出たらそれも買うだろう。しかしどっちの気持の方が強いかというと、Final Fantasy IVのiOSリリース(12月20日、20ドル)というニュースを知ると、思わずニンマリしてしまうのだ。

Final Fantasy IV(欧米ではシリーズの第二作)のデビューは1991年にさかのぼる。Super Nintendo(スーパーファミコン)だった。2008年にはNintendo DS向けに3Dグラフィクスでリメイクされたが、ぼくはそれも買った。PSPのFinal Fantasy IVコンプリートコレクションも、 任天堂のWii Virtual Console用も持ってる。なぜか奇跡的に、Game Boy Advance用は買わなかった。Final Fantasy IVはこのシリーズの最高傑作、とよく言われる。ストーリーもゲームプレイもすばらしく、RPGの未来を定義し、しかも時の試練に耐えうる(==古さを感じさせない)ゲームだ。

by Darrell Etherington on 2012年12月8日

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USPTO(United States Patent and Trademark Office, 合衆国特許商標局)の仮通告によると、あの有名な‘Steve Jobsの’パテント、すなわちスクロールなどベーシックなマルチタッチ技術は、特許として認められないようだ。この件に関する同局の最初の決定をスクープしたFOSS Patentsが、そう報道している。しかしこの裁定はきわめて初期的なもので、Appleには控訴などを繰り返す時間がまだあと2か月はある。この決定が今進行中の各種訴訟に及ぼす影響を述べている記事は多いが、Samsungなどに対する訴訟への影響を今考えることすら、早すぎると言えるだろう。

このパテントは分かりやすいためにとくに目立つが、しかしMotorolaやSamsungなどに対する訴訟にはマルチタッチ関連の技術が何百も含まれている。Appleはそのほかにもたくさんの特許侵害訴訟をスマートフォンOEM各社に対して起こしているが、特許商標局のこのような最初の決定は最終的な裁定からはほど遠い。むしろこの件のように、すでに取得されている特許に対する再査定では、このような‘申し立ての却下’がかなり一般的に行われる。

by Kim-Mai Cutler on 2012年12月8日

gree logo

GREEのレイオフには、その背景となる情報がある。この年商39億ドルの日本のモバイルゲーム企業は、昨日(米国時間12/6)リストラ計画を発表し、人員の多くをサンフランシスコから東京本社に戻す、と述べた。また合衆国の二つのチームを整理統合して、サードパーティのデベロッパに関してはパブリッシングとパートナーシップ、本体のゲームに関しては成長と売上を重視していく、とした。

GREEの昨日の発表は、これまでの無駄を認める短い声明だったが、詳しい説明はなかった。しかし本誌の情報筋によると、30名以上のレイオフが行われる[アップデート: 同社は正確な数は25名と確認した]。同社の前四半期は、前年同期比で利益が25%も減少した。今回のリストラ発表は、いわばそれの結果だ。日本政府からはゲームの仕組みの一部について叩かれ、海外への拡張努力で出費が嵩んだ。同社は2000年代の日本のスタートアップの最大の成功例だが、しかしその国内市場は飽和に近くなっている。

by Alex Williams on 2012年12月8日

ubuntu

フリーソフトウェアのリーダーRichard Stallmanが、Amazonの検索をUnityインタフェイスの“dash”ユーティリティに取り入れたUbuntuを、そんなことをすればUbuntuがスパイウェアになってしまうと非難した。彼はデベロッパたちに、このLinuxディストリビューションをボイコットするよう、呼びかけている。

Stallmanの主張は、“Amazonの検索結果は明らかに一種の広告であり、であるからには当然、個人情報を収集するであろう。Ubuntuを提供しているCanonicalのサーバも覗かれるのだ”、というもの。CanonicalがAmazonにデータを送るわけではないが、ユーザの個人情報が同社のシステムにあるだけで嫌疑は十分だ、とStallmanは見なす。

by Darrell Etherington on 2012年12月8日

IMG_2228NokiaのLumia 920は、手袋をしたままで使うことができる。特殊なものでなく、普通の手袋で操作できるのだ。それは素晴らしいことだが、しかしふつうは手袋をしたまま操作することはできない。その不便を解決しようと、多くのメーカーがタッチスクリーン対応手袋を発売している。オランダのMujjoもそのひとつだ。スタイリッシュでかつ実用的な製品を提供している。今年になって、従来型の手袋をアップデートして(高価な革モデルも登場した)、製品性能もさらにアップしている。ぜひ購入を考えたい一品だ。

by Natasha Lomas on 2012年12月7日

Google Apps

GoogleがGoogle Apps for Business(企業向けGoogle Apps)の変更を発表した。無料バージョンを廃止し、企業の規模を問わずユーザ一人一年50ドルの有料制のみとする。この変更が発表されたのは、Googleの企業向け公式ブログの上だ。今現在の無料ユーザはそのまま使用を続けられるが、今後新たに登録するユーザは全員が有料となる。

Google Appsとは、GoogleのWebサービスの一つのセットを指し、その中にはGmailとGoogle Drive、およびDrive上のコラボレーション型ドキュメント(かつてのGoogle Docs/Gdocs)が含まれる。これらのサービスは個人向けには今後も無料であり、Googleのアカウントを取得した個人ユーザは自動的にこれらを利用できる。無料がなくなるのは、企業アカウントだ。Google Apps for Businessのそのほかの部分は、これまで有料アカウントに含まれていたもので、どんな問題でも24/7の電話サポート、25GBの受信トレイ、99.9%のアップタイム保証プラス、予定発表されるダウンタイムはいっさいなし。

by Darrell Etherington on 2012年12月7日

Atlas

フラッシュメモリのメーカーMushkinが今日(米国時間12/6)、業界初となるシングルモジュール上の480GB SSDを発表した。スペース節約のために、コネクタはmSATAだ。名刺サイズで500GB近い高速SATA Ⅲストレージの登場となり、とくに内部スペースに制限のあるウルトラブックには最適だ。

しかも、この小型大容量SSDは499ドル99セントと、お値段も手頃だ(1GBが1ドルちょっと)。発売は2013年1月半ばで、とりわけ、スペースを節約したいOEMにとっては、フラッシュメモリによる高速立ち上げや省エネ効果が魅力だろう。また一般消費者向けにも売られるので、容量の小さなHDDのノートブックを使っていた人は、この製品による自力アップグレードが魅力だ。

by John Biggs on 2012年12月7日

chitty-drone

3D印刷をずっと追ってる人たちは、新しい産業革命が始まる、と言っているが、ぼくもその説には賛成だ。言葉の意味や内容はまだよく分からないが、たとえばWiki Weaponsで起きているようなことも、その‘革命’の一部だろう。

Wiki Weaponsは、3Dプリントで銃を作ろうというプロジェクトだ。最初のプロトタイプは完全なプロトタイプではなく既存の銃のアドオンだったが、実弾を6発撃って壊れた。ぼくは3Dプリンタを持っているが、このプロジェクトからファイルをダウンロードすれば銃を作れる、それを政府機関に登録せずに勝手に撃てる、というわけではない。そもそも鋼鉄製の銃は、今でもアマチュアが作ろうと思えば作れる(ボール盤や旋盤のような工作機械を使えばよい)。ネット上にはZipGunというものすらあるから、研究熱心な人や邪悪な心の持ち主が銃を自作することは止められない。ぼくの場合は、腰に下げた自作銃が暴発したら自分の生殖機能がやられそうだから、やめておきたいけど。

by Ryan Lawler on 2012年12月7日

まるでNetflixにはまだ問題が足りないかのように、同社は今日(米国時間12/6)、6月にCEO Reed Hastingsが公開Facebookページに書いた記事に関して、SEC(米国証券取引委員会)の調査を受けていることを発表した。今日のSEC提出資料の中でNetflixは、同社が当局から通知を受け、同社並びに同社CEOに対する中止勧告あるいは禁止命令に発展する可能性があることを報告した。

問題の記事は、Netflix購読者が6月に10億時間以上ビデオを視聴したとHastingsが発表したもの。この記事は多くのニュースメディアに取り上げられ、当日同社の株価は上昇した。しかしその結果Netflixは、Reg FD違反の疑いて監視される結果となった。これは、大企業からNetflix株を少数保有する個人まで、あらゆる投資家が重要情報を公平に利用できることを目的とした規則だ。同規則によると、上場企業は重要な公開情報を発表する際、プレスリリースまたはForm 8Kを発行しなければならない。

by Gregory Ferenstein on 2012年12月7日

American Airlines

空の旅は危険がいっぱい。まず離陸時に子どもがGame Boyをonにしたら、数百万ドルもするジェット旅客機が火の玉になる。Federal Aviation Administration(連邦航空管理局)の規定によると、そこで客室乗務員は、乗客に電子製品の電源を切るよう勧告しなければならない。しかしそのFAAが最近、マスコミ等からの圧力に屈して、電子製品に関する方針の見直しを、しぶしぶながら行っている。

マスコミの次に、政府部局も腰を上げた。Federal Communications Commission(連邦通信委員会)の理事長Julius Genachowskiは、FAA宛の丁重な書簡で、“タブレットやeリーダーなどのポータブルデバイスの利用を原則認めよ”、と迫っている

by Kim-Mai Cutler on 2012年12月7日

利益が前年割れとなる苦しい四半期を終えた日本のゲーム会社GREEが、米国オフィスでレイオフを行う。同社は、より規制の厳しい日本で打撃を受けたことに加え、海外展開のキャンペーン費用の増大もあり、非常に低調な四半期を経験した。劇的上昇を続けた一連の四半期の後、同社の純利益は4%減の1.103億ドルだった。

ゲーム会社に出資するための新しいベンチャー事業の発表に埋もれて、「余剰」と書かれた段落があった。

by Drew Olanoff on 2012年12月7日

1477700067_96213cf601_zどこかにでかけるのは、そこにでかける意味があるからだ。食べる場所を選ぶのも無作為ではありえない。お酒を飲むのもどこでも良いというわけではない。店の雰囲気が気に入っているということもあるだろう。あるいはウェイトレスないしウェイターに、感じのよい人がいるというケースもあろう。夜中までカラオケが楽しめるという理由で、ある店の馴染みになるということだってある。

本日よりFoursquareでは、「場所にある意味」をも取り扱うようになった。すなわち、自分の管理する施設に対してイベント情報が付加できるようになったのだ。いきたい場所を探したり、あるいは友だちをどこかに誘うのに、また一層便利になったわけだ。自分であれこれ説明せずとも、Foursquare上に「行きたくなる理由」が表示されるようになる

by Drew Olanoff on 2012年12月7日

Pug on a couch

GoogleがiOS向けスーパー・シンプル、スーパー・ゴージャスな写真アプリSnapseedのデベロッパー、Nik Softwareを買収したとき、さてどうなるのだろうと皆が注目した。今日(米国時間12/5)その結果が判明した。 さすがGoogle、期待に違わぬアプリの登場だ。

SnapseedはiOSの画面上で簡単なジェスチャーだけで素早く、驚くほど高度な写真編集ができるアプリだったが、全チームがGoogleの一部になった後も、その仕事のレベルは変わらなかった。NikSoftwareチームはGoogle社内できわめてうまくやっているようだ。Googleは待望のSnapseedのAndroid版Google Playストアに公開した。同時にiOSバージョンをアップデートし、料金を無料とした(これまでは4.99ドルだった)。

さて、では他の写真にはないSnapseed独自の特長はどんなところにあるのか? 私はSnapseedのJosh Haftelに開発の経緯を詳しく聞いた。NikSoftwareはもともと、高度な写真編集を誰でも簡単にできるようにすることを目標にアプリの開発を始めたのだという。それがGoogleの興味を大いに引いたわけだ。

by Gregory Ferenstein on 2012年12月7日

先週、シリア全土がインターネットの遮断を経験した。同国の抑圧的な政権は、テロリストの攻撃によって国外に接続しているケーブルがブロックされたと主張したが、Webセキュリティ企業Cloudflareの協同ファウンダMichelle Zatlynによると、その主張は事実無根だ。

彼女の説明では、シリアにはインターネットに接続しているメインケーブルが4本あり、遮断はわずか2分足らずで生じた。それだけの時間ですべてのケーブルを切ることは、“きわめて組織化された行動によらなければ、できないはずだ”。

by Ingrid Lunden on 2012年12月7日

Spotifyは今や音楽業界の巨人となった。今日(米国時間12/6)この音楽ストリーミング会社がそのことを証明するデータをいくつか公表した。総ユーザー数は2000万人で、うち500万人が月額料金を支払っている。さらにそのうち100万人が米国内だ。有料ユーザー100万人が過去1年間に増えたことが成長の早さを示している。

これらの数字が公表されたのは、ニューヨークとロンドン共同で行われた同社の新事業発表イベントだ。本誌はこのニュースが「発見」に関するものだとかねてから予言していた。