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INDUSTRY ADVISORY
October 17, 2007 |
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フグに関する勧告
(This document in English)
米国食品医薬品局 (FDA) は、フグ (別名 puffer または bok、blowfish、globefish、swellfish、baloonfish、sea squab) を提供または販売するレストランおよび魚市場に、既知の安全な供給元から入手した場合を除き、フグを購入または販売しないよう警告しています。
- フグには強力かつ致死性の毒であるテトロドトキシンおよび/またはサキシトキシンが含まれる場合があり、これらの毒は重篤な疾病および死亡の原因となりうるものです。 これらの毒は中枢神経系に作用する毒で、シアン化物の1200倍の毒性を有しています。 症状は摂取後20分から2時間後に発症します。 初期症状としては唇および口のしびれがあり、その後めまいや四肢のしびれ、発声困難、ふらつき、筋力低下、麻痺、嘔吐、下痢が見られます。 重篤な中毒の場合、呼吸麻痺により死亡する場合があります。 テトロドトキシンの詳細については、http://www.cfsan.fda.gov/~mow/chap39.html からオンラインで入手できる Bad Bug Book (食品中の病原微生物と天然毒素についてのハンドブック) を参照してください。
- 最近、輸入したフグおよびフロリダ産のフグによる中毒が報告されていますが、いずれも商業的に漁獲されたか、レジャーで釣られたものです。
- 特にフグの肝臓および生殖腺 (卵巣および精巣)、腸、外皮には毒が含まれています。 毒素を含む部位を慎重に除去するために、特別な方法でその部位を取り除き、さばかない限りフグの身は毒素で汚染されます。
- 毒素は、調理や冷凍でも破壊されることはありません。 事実、毒素を含む部位を除去する前にフグを冷凍し解凍すると、フグの身に毒素が回る場合があります。
- 健康被害を及ぼす可能性があるので、米国へのフグの商業的輸入は厳しく制限されています。 個人輸入は禁止されています。
- 現在のところ、ニューヨークの輸入業者である Wako International が輸入フグの唯一の入手先です。 同社は、フグ調理師が処理を行う、日本政府認可の加工場からフグを輸入しています。 米国への輸入は、FDAと日本政府間の協定により制限された形で行われています。 米国人調理師に対する同様の訓練および認証の制度はありません。 よって、米国およびそれ以外の場所で処理されたフグは、適切に処理されておらず、危険性が高いと言えます。
- 現在フロリダ州は、毒性があることを理由に、フロリダ州東海岸のボルシアおよびブリバード、インディアンリバー、セントルーシー、マーティン郡の水域でのフグの商業的および個人的漁獲のいずれも禁止しています。 フロリダ州のこれらの郡で漁獲されたフグからは、処理技法にかかわらず身から相当量の毒素が検出されています。 米国の中部大西洋水域、特にバージニア州からニューヨーク州に生息するフグ (Northern Puffer fish) からは毒素は検出されていませんが、定期的な毒素についてのスクリーニングを行わない限り危険性が残ります。
- フグの提供および販売を、今後も希望するレストランおよび魚市場に対して、FDAは、適用される次の州および地方の規制に加え、以下の勧告を行います。
- 上記の入手先以外からの輸入フグを提供または販売しないこと
- 中部大西洋水域で漁獲されたものを除き、国産のフグの提供または販売を行わないこと
フグの説明および写真を掲載した FDA規則魚類百科事典 (FDA Regulatory Fish Encyclopedia) は、http://www.cfsan.fda.gov/~frf/rfe0.html で見ることができます。
FDA の連絡先:
フグの危険性の詳細については、Clark Beaudry (電話:301-436-2503) までお問い合わせください。
フグの同定についての支援が必要な場合は、Jonathan Deeds (電話: 301-436-1474) までお問い合わせください。
食品小売店および市場、レストランに関する規則の情報については、Shirley Bohm (電話: 301-436-2096) までお問い合わせください。
フグを食べて病気になった場合は、FDA 緊急ホットライン (電話: 301-443-1240) もしくは州または地方の保健部に報告してください。